祇園・辰巳大明神にお参りする人は芸能上達・商売繁盛を願います。

北白川から岡崎を通ってきた白川は古門前で西に流れ縄手まで一丁半ばかり東に向きを変え新橋をくぐって鴨川にそそぎます。

 

新橋通りに東面して向かって左側が新橋右側は巽橋です。

この巽橋は木造で、文政12年(1829)巽橋は民費でたてられたとしるしています。芝居の背景そのままの巽橋は一名タヌキ橋といわれています。酔客や芸妓がよくこの橋の上を川とだまされて裾をからげて渡っていやはる時おたぬきさんにだまされていやはったと祇園町の人々はいいます。

花街に住み、水商売にいそしむ人にとっては何より、神様にお願いするのが何よりも大切なのです。「祇園町で一番りっぱにならはったのは辰巳稲荷さんどす」とおかみさんや芸妓さんがゆはります。
巽橋の北西のたもとに一坪にもみたない辰巳稲荷の祠がありました。昭和10年11月には2つの橋の川縁、玉垣のところに移され、昭和25年3月にはこれより西数間の道路の真中に移され、いまのようなりっぱな祠になりました。
辰巳大明神はおタヌキさんをお祀りしていやはるのだそうどす。

いまから200年前この白川には橋が掛かっていませんでした。人々は元吉町と末吉町の間は河原の飛び石伝いで行き来していました。このあたりに一匹のタヌキが住んでいてここを通る人々によくいたずらをしました。これに困った人々が相談してタヌキに話しかけました。お前がいたずらをやめて祇園の新地を守ってくれたら、お前の祠を立ててやろうと話しますとタヌキは姿を消していたずらをしなくなりました。町の人はタヌキとの
約束を守り祠をたてました。

 

名称 辰巳大明神(たつみだいみょうじん)
祭神 辰巳大明神
ご利益 芸能上達・商売繁盛
住所 京都市東山区祇園
電話
拝観時間 自由
料金 無料
アクセス 阪急:河原町駅より徒歩7分
京阪 祇園四条 より徒歩4分

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