梨木神社境内の「染の井」は、京都三名水の一つといわれて、朝参りは、午前六時半から老若男女が集う。


今からおよそ1100年ぐらい前、摂政藤原良房の娘で、明子(あきらけいこ)(文徳天皇の皇后)の里御殿がありました。この水は良質で冷たい水で、枯れずに1100年、余りこんこんと湧き出ています。この水は文徳天皇のおめしになる着物を染めるときに使われたことから染殿御殿といい、明子皇后を染殿皇后といわれ、その住まいを染殿町といわれました。
この水は京の三名水、御所の三名水といわれ、みんながここに水を求めに来られます。
境内には桂の木があります。桂の木は、愛の木として、これに祈りをこめると愛がかなうといわれます。一月歳旦祭は祭典後、境内に「羽根突き唄」が流れ、お参りした人が羽根突きを男女が集います。
萩祭は9月の第3日曜日におこなわれます。俳句の京鹿の子、鈴鹿野風呂さんが、三高、京大 を通じてここの社務所で学生句会がおこなわれていました。このお宮には戦前から白い萩の株があり、せめて秋の一日、戦後の苦しみを忘れて萩の株わけをしました。
明治18年4月久迩宮朝彦親王が中心になり、明治維新のとき、大へん朝廷のためにつくした三条実万を祀り、もと三条邸のあった旧町名梨木町にちなんで梨木神社と名づけました。大正四年、御即位の当日、三条実美公を合祀されています。

名称 梨木神社(なしのきじんじゃ)
祭神 三条実万、実美
ご利益 心願成就
住所 京都市上京区寺町広小路上る
電話 075-211-0885
拝観時間 9:00~17:00
料金 無料
アクセス 市バス「府立病院」下車北西へ徒歩3分

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