法厳寺の本尊は十一面観音で牛尾観音の名で親しまれ、丑年の守り本尊といわれ家畜の病気平癒を祈願されています。

市バスの山科小山バス停留所から南へゆるい坂を登って行くと牛尾観音への道に至ります。
法厳寺の本尊は十一面観音で牛尾観音の名で親しまれ、丑年の守り本尊といわれています。
このあたりは昔から牛馬を使う農家が多く、馬をはじめ家畜の病気平癒を祈願される祈祷がさかんで、家畜病気平癒のお札をだしています。
寺の山号が牛尾山。もともとこの寺は、音羽山といわれていましたが、中興開山良弁僧正が、牛の病気平癒のご祈祷を800年前になさったことがあります。それ以来牛尾山といわれ、法相宗清水寺の末寺で古くは厳法寺といいました。延暦年間、清水寺の延鎮法師が木津川の源で行叡上人にあい、その跡をおってこの地にきたところ、行叡がはいていた履を拾い、ここにお寺を建立したのが当寺の起こりと伝えます。はじめは清水寺の奥の院といわれた法相宗でしたが、現在は本山修験宗となっています。
お寺では安産とご香水と護符をだしています。護符をいただくと難病が治り、万病にきくということです。
音羽の滝の上に蛇力淵という淵があり、大蛇がすんでいました。牛尾観音にお参りする人や山仕事をする人を苦しめました。村人は総出で蛇退治に全力をつくしました。毎年2月9日村の人はわらで造った大蛇に榊を音羽川のそばの松の木にぶらさげて家内安全を祈ります。
| 名称 | 法厳寺(ほうげんじ)牛尾観音 |
| 本尊・祭神 | 十一面観音 |
| ご利益 | 病気平癒・家畜病気平癒 |
| 住所 | 京都市山科区音羽南谷町 |
| 電話 | 075-581-1586 |
| 拝観時間 | 自由 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | 市バス「小山」下車徒歩 1時間30分 |