山科区・大石神社にお参りする方は「大願成就」を心に秘めて参拝されます。

大石良雄は元禄14年(1701)4月赤穂城明け渡しの後、6月妹の夫である進藤源四郎の縁故で当地に隠棲、8月主君浅野長矩の碑を瑞光院に建て、伏見撞木町・島原・祇園でしばしば遊びました。
翌15年2月15日に山科、7月京都円山重阿弥の別荘に同志を集め吉良への復讐を決定、山科から京の四条道場金蓮寺の梅林に移り、10月7日江戸へ出発、12月15日未明吉良を討ちました。

2年近くの間、目的を心に秘め、策を講じ、自我を殺し見事本懐をとげました。その遺徳は大願成就の神として信仰されています。

大石神社では合格・目標達成祈願のため「勝閧祈祷」が行われ受験生・サラリーマンの参拝が相次ぎます。
12月になると各地で行われる忠臣蔵公演に先立ち歌舞伎・映画などの芸能人が公演成功を祈願されます。
12月14日の義士祭には義士行列が行われ、この日ばかりは参詣の人で境内がうめつくされます。

昭和の初期、浪曲の重鎮であった吉田大和之丞(奈良丸)は、赤穂義士の熱心な崇敬者でした。浪曲、公演を通じ、義挙をたたえてきました。その後、大石良雄隠棲の地に大石神社建設大石神社(川科隆内野山桜ノ馬場町)を計画し、昭和10年12月13日、創建されました。

境内にある義人社は天野屋利兵衛をお祀りしています。利兵衛は大阪の豪商で討ち入りに際し武器を調達したといわれ、商売の神様として信仰されています。

名称 大石神社(おおいしじんじゃ)
祭神 大石良雄
ご利益 大願成就・合格・目標達成
住所 京都市山科区西野山桜ノ馬場町116
電話 075-581-5645
拝観時間 自由
料金 無料
アクセス 市バス「大石神社前」下車すぐ

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