京福電鉄・山之内駅のそばに白壁の土塀が続き、「水子供養寺」と記された赤ちょうちんが目につきます。

ここは、1200年前、比叡山で天台宗を開いた最澄の母である藤子が生まれた土地で、衣、食、住が十分でなく水子のままでなくなる方が多く、藤子が水子の供養をされたのがはじまりです。
人間は、生きている命の尊さを知って、10月10日しか命のなかった水子の供養をされたといわれます。
妙徳夫人は代々この地に住んでいた河辺備前守正雄の妹藤子で江州の三津首百枝に嫁ぎたびたび故郷に帰り、地母神地蔵菩薩にお祈りしましたところ一子が授かりました。それが後の伝教大師です。夫人はその後出家し妙徳尼と改め、伝教大師の行く末と水子の冥福をお祈りして余生をここで過ごしたといわれます。

妙徳夫人の没後、伝教大師はこの地に延暦寺をかたどり寺塔を建立して大師御自作の利剣名号の阿弥陀如来を造り、比衛、山の内と称し母君のため、百僧供養を営みました。以来、この行事は50年ごとに引き継がれて、昭和48年5月には1050年忌の百僧供養が行われました。

名称 山之内 念佛寺 (やまのうちねんぶつじ)紫雲山・念佛寺
本尊・祭神 阿弥陀如来
ご利益 福寿繁栄・母子の安泰
住所 京都市右京区山の内山前町12
電話 075-812-2732
拝観時間 10:00~15:00
料金 無料
アクセス 京福電鉄「山之内」下車
ホームページ http://www.nenbutsuji.or.jp/

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