蚕の社にお参りする人は、特に織物業界、染色業界の方々が商売繁昌を願ってお参りになります。


ここの社から授けられる「まゆの守」は呉服関係の業者が受けにこられます。蚕の社は本殿右にある摂社で養蚕・機織りの技術にすぐれた秦氏と関係の深いことがわかります。
また、本社の木の島の社には、土用の丑の日にお参りして、池の水に足をつけ、病気平癒を祈ります。戦前には夏のこの日に足をつけると脚気が治るといわれていましたが、脚気もすっかりこのごろではなくなりました。

本殿の西には、明神鳥居を三つ組み合わせた三方正面の3つ鳥居が立ち、その下には清らかな清水がわきでている元糺の池があります。ご祭神が天御中主神で宇宙の中心ですから、組石の中央におられ、どちらの方角からも拝める珍しい鳥居です。

社伝によりますとはじめてお祀りになった時期ははっきりしませんが、大宝元年(701)にその名がみえ延喜式は名神大社としてしるされています。
秦氏がこの地方に勢力を持ち、水の神、結びの神を祀ったのにはじまったといわれています。
平安時代には雨乞いを祈る神として信仰されました。

10月10日は、三条街道から、みこし、子供みこし、剣鉾五基、氏子区域を巡行します。太秦、南太秦学区、嵯峨野学区の氏神さんです。

名称 蚕の社(かいこのやしろ)
(木嶋坐天照御魂・このしまにますあまてるみたま)神社
祭神 天之御主神四柱
ご利益 商売繁昌
住所 京都市右京区太秦森ケ東町50
電話 075-861-2074
拝観時間 拝観時間 境内自由
料金 無料
アクセス 京福電鉄「蚕の社」下車後北へ徒歩5分

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