鳴滝の妙見さんで庶民に親しまれている三宝寺は700年続いている「ほうろく灸」の行事があります。

1年のうちで一番暑い日とされている土用の丑の日に呪文を書いた「ほうろく」を頭の上に乗せもぐさを置いて火をつけ、木剣にて九字を切り悪鬼邪霊の障りを除く祈祷です。
三宝寺にお参りする人は頭痛平癒を祈願します。神戸からお参りに来られた方は、日ごろから頭痛に悩まされて困っておられましたが、ほうろく灸をうけて頭がすっきりしてたいへん喜ばれていました。同じ日に商売繁盛を願う「あじさい祈祷」があります。
寺伝によりますと寛永6年(1629)開祖中正院日護上人に帰依した菊亭経季の妻こな姫が上人を開基に菩提寺として建てられた寺で、江戸時代は公家の檀家寺でした。

「三面大黒さん(伝教大師作)は秘仏で本堂に祀られており、60年に一度、甲子の年にご開帳されます。1月15日が大黒さんの初参りになっています。また、ほうろく灸は日蓮宗独特のもので土用丑の日に頭痛除けと暑気払いのためおこなわれる行事です。
境内には戦国時代の武将で豊臣氏に仕えた氏家内膳正の供養塔があります。境内の車返しの桜は江戸時代京都御所より移植されたもので4月20日前後が見ごろです。
| 名称 | 三宝寺(さんぼうじ)鳴滝の妙見さん |
| 本尊・祭神 | 一塔両尊(釈迦如来・多宝如来) |
| ご利益 | 頭痛平癒・開運・厄除け・安産祈願 |
| 住所 | 京都市右京区鳴滝松本町32 |
| 電話 | 075-462-6540 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | JRバス・市バス「三宝寺前」下車 |