花山稲荷には技芸の上達と商売繁盛を祈ってお参りになります。

昔は三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)の伝説にちなんで、刀鍛冶の方のお参りが有り手先の細工物、織物、大工さんなどのお参りがありました。

商売繁昌と厄除けと宮参りをはじめいろいろのご祈祷を受けつけています。

大昔、ここから宗像神社にご分霊になったといわれます。
11月のお火焚祭には火たきぐし(ゴマ木)をかまどの形につむのが特徴だといわれます。

境内の熊丸神社には速秋津比売をお祀りしています。大祓ののりとに出てくる神で罪けがれを払う、特に病気やけがの本復を願います。

金山姫、金山彦は刀鍛冶に関係する人のお参りがあります。お塚信仰もあります。

社伝によりますと、第60代醍醐天皇は、外祖父宮道氏の山階の邸にしばしば行幸されました。
延喜3年(903)3月にも行幸され、その時たまたま道を当地、花山のあたりに通られました。この辺の美しい景色に見とれて、しばらくお車をお止めになりました。
その夜、天皇のごらんになった夢の中に白髪、白ひげの老人が現れて、「私を花山の地に祀って下されば、永く国土と国民を護りましょう」と申されました。
天皇がその名をおたずねになりますと、老人は「私は宇迦之御魂(ウカノミタマ)」と答えて

「跡たれて光やはらぐ西の山 人の願いを三つの社に」

と言うお歌を声高らかにくりかえしつつ、消えておしまいになりました。

夢からおさめになった天皇は国民の繁栄を願われ、ご神託の通り、勅命をお出しになり、上、中、下社の社殿を造営させて、三柱の大神を勧請されたのが当社の創立と伝えられています。

名称 花山稲荷神社(かざんいなりじんじゃ)
祭神 宇迦之御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)・神大市比売大神
(カムオオイチヒメノオオカミ)・大土御祖大神(オオツチノミオヤノオオカミ)
ご利益 商売繁盛・厄除け・技芸上達
住所 京都市山科区西野山欠ノ上町65番地
電話 075-581-0329
拝観時間 自由
料金 無料
アクセス 市バス「花山稲荷」下車

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