常照寺の吉野太夫のお墓にお参りする人は歌舞伎役者・関係者・歌手など芸能上達・営業成績の向上を祈ります。

六条三筋町の名妓吉野太夫は、開山日乾上人をしたってここに山門を寄進しました。吉野太夫は、茶。香をはじめ、諸芸にすぐれ、美貌と教養にすぐれ「六条の七人衆」の筆頭にあげられました。
帯塚は昭和45年当山ゆかりの吉野門のほとりに建てられました。4月の吉野忌は、桜の咲き乱れる境内は大勢の人で埋まります。
光悦寺から道中してきた太夫は、本堂に入り、法要中にお献茶、山内の桜の下で野立、裏の茶室でお茶を振舞います。

常照寺の常富さんにお参りする人は、商売繁盛を願ってお参りになります。常冨さんは、常照寺の鎮守になっています。江戸時代享保年間(1779)壇林(学問寮)知湧という学僧がおりました。山内にしばしばふしぎなできごとがおこり、それがうわさになり、学頭職日善上人がその部屋をのぞかれたところ、白狐が一心に書見していました。
その姿を見られた知湧は、この寺をさって能勢妙見山へ行って修行をし常富大菩薩となられたといわれています。境内に祀られている妙法竜神には火防の信仰があります。

寺伝によりますと、常照寺は、元和2年(1616)3月本阿弥光悦が土地を寄進され、(その子光嵯の発願によって)身延山日乾上人を開祖として、常照講寺を建立し、寛永4年(1627)には寂照院日乾上人を招いて鷹ガ峰壇林を開設、寛文5年(1665)には205人の学僧がいました。

名称 常照寺(じょうしょうじ)
ご本尊・祭神 釈迦・多宝如来
ご利益 芸能上達・営業成績
住所 京都市北区鷹峯北鷹峯町一番地
電話 075-492-6775
拝観時間 9:00~17:00
料金 400円(紅葉シーズンは500円)
アクセス 市バス「源光庵」下車徒歩2分

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