京の繁華街・新京極・寺町京極・錦通りにかこまれて錦の天神さんがあります。

もともとご祭神が菅原道真公ですから学問の向上入試の合格祈願が多いわけですが場所がら商売の智恵をいただこうと朝夕お参りになります。
社伝によりますと長保年間(999~1005)歓喜光寺が六条河原院遺跡に移し建てられその鎮守社として天満宮が再び祀られたようです。
その後天正年間(1573~91)豊臣秀吉の町割で多くの寺院が寺町に移転させられますが、この神社も寺町錦に移りました。そして明治維新後寺は東山五條に再び移り、神社だけが現在地に残って独立したものです。
明治5年槙村知事は寺町通の東側に新しい道路を開き、芝居や見せ物が盛んに行われるようになりました。
これが六角誓願寺前の広場であり、錦天満宮の参道であったわけです。
これにともなって出店が多くなり、今日の繁華街となってしまいました。
末社の塩竈社は源融公を祀り、安産に霊験あらたかといわれます。
白太夫社は神宮ねぎ従五位渡会晴彦を祀る朱塗りの日の出稲荷社があります。
この社の前に石造り磨石の朱塗りの変わった鳥居があります。
床浦社という末社があり少彦名神を祀り、明治以前はホウソウ除けの信仰がありました。いまでは子供の病気平癒を願う祈願にかわってきました。明治以前から八坂神社祇園大政所お旅所の宮司をしていた大和氏が代々錦の天満宮の神主をしています。
本殿の前になで牛の青銅のブロンズ像があります。とてもやさしい顔をした牛で子供たちはその頭をなでて智恵の授かるように願います。
毎月25日には遠州芦田一窓社中の華道展が明治37年からずっと開かれています。
| 名称 | 錦天満宮(にしきてんまんぐう) |
| 祭神 | 菅原道真 |
| ご利益 | 合格祈願・商売繁盛・招福 ・厄除け・災難除け |
| 住所 | 京都市中京区新京極四条上ル中之町537 |
| 電話 | 075-231-5732 |
| 拝観時間 | 自由 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | 阪急電鉄「河原町四条」下車 徒歩5分 |
| ホームページ | http://nishikitenmangu.or.jp/ |