右京区鳴滝の静かな住宅街、西山の裾野に広がる一角に大根炊きで知られる了徳寺があります。

大根炊きは毎年12月7・8日におこなわれる。
了徳寺の大根をいただくと中風にかからないというご利益があるといわれます。
知りあいの人から口伝えで3年続けるとよいと聞き、3年続けてこられる人も多いようです。
寺伝によりますと建長4年(1252)親鸞上人が愛宕山月輪寺参詣の時了徳寺へお越しになりました。そのころは竹藪が多かったそうです。
村人が、教えを伺って一晩泊まって頂くのに、おもてなしに大根をたいて差出した。それが塩だきだったことから、現在も大根炊き当日には親鸞上人のお木像の前に塩だきの大根をお供えしています。上人はお礼として一穂のすすきに「帰命尽十方無碍光如来」としるして村人に与えました。
これを「すすきの名号」といわれます。のち蓮如上人もこの地を訪れ「南無阿弥陀仏」の名号を授けたといわれています。親鸞上人がお越しになってから、毎年村人がその日に真宗の教えを伝えて行くために、報恩講をいとなんだといわれます。お越しになるのも寺自身も中心になるのはお昼のおつとめと(法要)とその前後にあるお説経が中心です。
寺伝によりますと室町末期の大永年間(1521)両上人の遺跡にちなんで創建されたといわれます。
| 名称 | 了徳寺(りょうとくじ) |
| ご本尊・祭神 | 阿弥陀如来 |
| ご利益 | 中風・病気・疫病平癒 |
| 住所 | 右京区鳴滝本町 |
| 電話 | 075-463-0714 |
| 拝観時間 | 自由 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | 市バス「鳴滝本町」下車 |