神護寺のお薬師さんにお参りになる方は、無病息災を願って遠くからもお参りになられます。


金堂に安置する秘仏薬師如来は平安前期彫刻の代表作で薬師如来のくちびるには永久にきえないとおもわれる丹朱の色が残っています。
わたしたちがこの像を拝むとき、不気味な神秘感にうたれます。この薬師如来は衆生を救う神として私達をあたたかく包んでくださるようにはじめてあらわれます。

五大虚空蔵菩薩は多宝塔にお祀りしてあります。虚空蔵菩薩はもともと一草だけの場合と五尊と二種類あります。一尊の虚空蔵さん(嵯峨の法輪寺)知恵の開発、記憶力増進を祈りますが、五尊の場合は革命や天変地変のおこる年にそれをしずめることを祈ります。
大師堂(重文)は弘法大師が伝教大師に灌頂をさずけられた所で、いま神護寺にある建物でもっとも古いものです。
正安4年(1300)土佐金剛頂寺を模刻された板彫りの像がお祀りしてあります。


寺伝によりますと、神護寺は和気清磨が建てられた愛宕五坊の一つではじめは高雄山寺とよ
ばれ天長元年(824)河内の神願寺を合併、神護寺国祚真言寺として開かれたもので開基は弘法大師です。
12世紀に滅びましたが、鎌倉時代に文覚上人が再興して以来、今日まで盛運を維持してきました。境内には和気公の墓があり、山上には文覚上人のお墓があります。

名称 神護寺(じんごじ)
ご本尊・祭神 薬師如来
ご利益 無病息災
住所 京都市右京区梅ヶ畑高雄町
電話 075-861-1769
拝観時間 9:00~16:00
料金 大人600円、中・高校生600円、小学生300円
アクセス 市バス・JRバス「高雄」下車
ホームページ http://www.jingoji.or.jp/
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