左京区・池の谷地蔵にお参りになる方は、病気平癒をお祈りになります。


家族連れでお参りになる方が多く、病気回復のほかに不振の商売がよくなった人もあります。

寺伝によりますと池の谷地蔵は金戒光明寺に属して、霊鑑寺の南にあった如意寺の境内にありました。如意寺は三井寺の別院で平安時代鹿ケ谷楼門の滝の付近にありました。江戸時代中期には鹿ケ谷桜谷町のあたりに再興されたようです。天明6年に発行された都名所図拾遺巻二によりますと、その復興された本堂・書院・庫裡などの建物が見えます。

池の谷地蔵は石の地蔵(鎌倉仏)で石棺の中に胸から下部を砂に埋めておられ、如意寺のご本尊阿弥陀如来といわれます。堂前の南無地蔵大菩薩の石碑には享禄4年(1531)の銘があり、江戸中期から霊験あらたかで、都の人がお参りに集まったといわれています。
月に一度第3日曜日には、朝早くからおよそ500人ほどの信者がお参りになります。
1日、15日、毎日曜日にはラジウム鉱泉のお風呂がたかれ信者の交流をはかっています。また境内には300種を越える薬草、薬樹がところ狭しと植っている薬草園があり、薬草に興味のある方が毎日訪ずれています。お地蔵さんのお守りと家内安全、諸願成就のお札を出しています。2月から9月にかけてウグイスが鳴き、桜は4月下旬から5月上旬にかけて山桜が境内をうずめます。

名称 池の谷地蔵(いけのたにじぞう)
本尊・祭神 地蔵菩薩
ご利益 病気平癒・商売繁盛
住所 京都市左京区粟田口如意ケ嶽町1-25
電話 075-721-7688
拝観時間 自由
料金 無料
アクセス 京阪バス「比叡平」下車 徒歩15分

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