通称：赤ノ宮神社 （あかのみやじんじゃ）賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ)

通称：赤宮さんは、正しくは賀茂波爾神社。方除け・火難・災難除けの信仰があります。

北大路通りにある高野橋をおよそ８０メートル川端通りを上へあがり、疏水を東につきあたりますと赤宮さんの鳥居が見えます。

ご祭神は波爾安日子神。波爾安日女神。天照大神の弟にあたる神さんで方除けの信仰があります。波爾安日子神は土壌をつかさどる神として古来よりあがめられてきました。
もともと赤土は粘土のことです。新増築するときには、ここのお社の砂をうけに京都市内からお参りになります。

下鴨神社の境外摂社です。この社は高野新田地方の氏神さんでもあります。本殿が鬼門をうしろにしてたてられています。
また江戸時代にはかぐつちの神を祀ったお社だといわれ、火災除けのお守りをうけにこられる人もいます。
末社のお稲荷さんは土地の人々には権九郎さんとよばれ、親しまれています。

社伝によりますと賀茂波爾神社の歴史は古く、延喜式内社のお社ですから明治維新まで下鴨神社の総社として祀られていました。

宵宮祭は５月１１日午後５時に出て氏子の町内まで巡行します。例祭は５月１２日、本社下鴨神社御蔭祭の行列がここについて路地祭があり、遷城楽という舞が奉納されます。この日、各町内から２６の子供神輿が出て午後４時本社にもどります。このお宮には、１０月２３日霜降祭があります。お火焚祭は火を炊いて土地の神さまをあたためるといわれ、１１月１７日におこなわれます。