金蔵寺にお参りになる方は、火難除けを願います。又、棟上げのご祈祷にこられる方もあります。


大原野神社を過ぎて、東海道自然歩道の道をたどり、外畑街道を西へ進みますと岩倉山の麓にある「金蔵寺」に着きます。
本堂のうしろにあるお地蔵さんは、将軍の姿で白馬にまたがっており、将軍地蔵とよばれます。
神仏分離の後、愛宕神社から明治3年ここに移されたもので、愛宕権現のご誓願の一つ、火難除けのご利益があるといわれます。お地蔵さんの縁日にあたる4月23日と9月23日に護摩がたかれ、お地蔵さんがご開帳されます。


寺伝によりますと、この寺は、元正天皇の勅願寺として養老2年(718)隆豊禅師によって開かれました。隆豊は、ある時ふしぎな夢を見てこの地に巡りきた時、山上の紫雲のたなびいている所に弓を持った老翁(明神)が待っていました。ちょうどその時金色の鹿に矢を放つと、矢は楠にあたり、楠のきずあとから黄金の輝きを見ました。明神はこれで禅師と合作で十一面観世音の像を刻み出し、建てたお寺の本尊としました。聖武天皇は金蔵寺の額をたまいま
した。その後応仁、元亀の兵乱で焼失しましたが、現在の建物は貞享年間(1684~88)桂晶院が再建しました。本堂には十一面千手千眼観世音を安置し護摩堂には不動明王・四天尊をお祀りしています。

聖武天皇経塚碑は本堂から東100メートルのところにあり、桓武天皇が納められた経塚は本堂のあたりと伝えています。

金蔵寺の境内は、11月中旬から紅葉はすばらしく、とくに雨降りのあとのしき紅葉を見てお参りするのもまたすばらしい。

名称 金蔵寺(こんぞうじ)
本尊・祭神 十一面観世音
ご利益 火難除け
住所 京都市西京区大原野石作町
電話 075-331-0023
拝観時間 8:00-17:00
料金 拝観料:200円
アクセス 京都交通バス「長峰」下車 徒歩 約50分。
市バス「春日町」下車 南西へ徒歩 約1時間。

大原野神社を過ぎて、東海道自然

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