左京区の北白川天神宮にお参りになる方は、健康長寿をお祈りになります。

ここから、白川越え滋賀越え(中山越え)とよばれる山道は洛中から荒神口をへて東国へ向かう重要な街道で、いまでも比叡山を通って行くハイキングコースになっています。北白川一帯には京都大学の学生時代からの信者も多く、有名人のおかげ参りもあります。

1月15日には「お的」といわれるお正月の魔よけ神事であるよろい・直垂をつけてお弓神事がおこなわれます。このときにつかわれた藁をいただいてみごもった女の人が腹に巻いて安産を祈ります。

ご祭神の少彦名神は造化三神の神皇彦霊神のお子さんで、からだは小さいですが、すばやくて忍耐力に富み、大国主命とともに国の経営にあたられました。この神さまは医薬の神、酒造りの神でまじないが上手で縁結び・安産の神として信仰がありました。

社伝によりますと北白川天神宮の創建は平安遷都以前にさかのぼると考えられ農耕神として天神(少彦名神)をお祀りしたのが始まりといわれます。延喜8年(908)の銘がある黒鉾が伝わっています。はじめは北白川久保田町宮の前にありましたが、文明年間(1469)足利義政がいまの地に遷しました。

北白川天神宮の最大の行事「高盛りの神事」10月7日におこなわれます。当日の朝8時氏子の各鉾の組からえらばれた女性3名が小袖に紫の丸帯、しぶい赤の前垂れ姿で神撰をのせた槽を頭にのせて
神前にそなえます。神撰は盛相に米飯を盛ったもの、ご神酒桶に豆腐をのせたもの、高盛り三台(大根なます・小いも・けずりするめ)は3種それぞれを円錐形に盛ったものです。

名称 北白川天神宮 (きたしらかわてんじんぐう)
祭神・祭神 少彦名命
ご利益 健康長寿
住所 京都市左京区北白川仕伏町
電話 075-781-848
拝観時間 8:30~17:00
料金 無料
アクセス 市バス「北白川仕伏町」下車南へ徒歩5分

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