寂光院の本尊六万体地蔵尊にお参りする人は、心願成就をお祈りします。

呂川横の小道を下り、敦賀街道を横切って1.5キロほどの草老いた地に寂光院があります。
8月23日の地蔵盆は、この日は、4百年前の幡、打敷、道具をお出しして、お供物をお供えし、村全体の人々、信者の申しこまれる回向をあまねく一方万霊の回向をします。
外国へ行く人がお守りをいただいたり、けっこうに旅されたり、また安産のご利益をいただく人もいます。ここのお地蔵さんを信仰すると、なくなる前、あの世にいくとき、安らかにいけるといわれます。生きている人には心の安らぎとか家庭の平和を願ってお参りします。また病気の守護をおたのみする人もあります。
ご本尊は、聖徳太子の作の6万体の地蔵菩薩。
本尊は2メートルの丈六地蔵さんの中に3万体、外に3万体あわせて6万体のお地蔵を安置しています。
寺伝によりますと当院は、推古天皇2年(594)聖徳太子が用明天皇の菩提をともらうために建立され、聖徳太子がなにわからお地蔵さまを駒にのせて、こちらへ有縁の地に探しまわり、駒が動かなくなった時、お堂をお建てになりました。
太子の乳人玉照姫が初代の住職をつとめました。寂光院が世にしられるようになったのは、建礼門院は阿波内侍とともにここにすまれるようになってからです。高倉天皇や安徳天皇をはじめ、平家一門の冥福をひたすら祈ったといわれます。
後白河法王は文治2年(286)の初夏、寂光院を訪ずれました。
平家物語の「大原御幸」に語られています。
「ふるう造りなせる泉水木立、よしある様の所なり、いらか破れて は霧不断の香をたき、扉落ちては月常住みの灯をかかぐとも、かやうの所をや申すべき」
| 名称 | 寂光院(じゃっこういん) |
| ご本尊・祭神 | 六万体地蔵菩薩 |
| ご利益 | 諸願成就・厄除け・無病息災 |
| 住所 | 京都市左京区大原草生町676 |
| 電話 | 075-744-3341 |
| 拝観時間 | 通常 3月1日~11月30日 午前9時~午後5時 冬季 12月1日~12月31日 午前9時~午後4時30分 1月1日~1月3日 午前10時~午後4時 1月4日~2月28日(29日) 午前9時~午後4時30分 |
| 料金 | 大人・高校生 600円、中学生 350円、小学生 100円 |
| アクセス | 京都バス「大原」下車 徒歩20分 |
| ホームページ | http://www.jakkoin.jp/ |